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ボリューム歪像補正


    現実世界を写真に撮影する際、最も大きな課題は 3 次元のシーンを 2 次元で再現することです。 カメラの光軸上にない 3 次元の被写体は、引き伸ばされたように見えてしまいます (ストレッチング)。 この現象は、被写体からの光がレンズに入射する際の角度が急であればあるほど目立つため、広角レンズにおいて特に問題となります。またストレッチングは、被写体がフレームの端に近いほど激しくなります。 ボリューム歪像 (広角ストレッチング またはシェイプストレッチング )はエフェクトとして活用される場合もありますが、基本的には回避できない現象としてあきらめれられてきました。



必要な補正の種類は、画像の内容によって完全に異なるため、ユーザーが手動で選択します。 この後は、 DxO Optics Pro は自動的に補正処理します。

DxO Optics Pro のコントロールは、ボリューム歪像が最も目立つ 2 つのケースに対応します。該当する様々なファクター (レンズの種類、焦点距離、フィールド内位置等)を自動的とらえ画像を補正します。

1. 湾曲が主に一方向の場合(垂直に立っている物体、ボトル、建物、木、シリンダー状の建造物等)は、シリンダー形歪象補正が有効です。


元画像

 
DxO Optics Pro でシリンダー形歪象補正した画像

写真提供: Nicolas Touchard

シリンダー形の被写体の太さは正しく補正され、モニュメントの均整も正しく取れています。


2. 全方向において湾曲率が均等な被写体(人物の顔、テニスボール、リンゴやオレンジ等)には球形歪象補正が有効です。


元画像


DxO Optics Pro で球形歪象補正した画像

 

写真提供:  Jean Luc Dubin


球形の歪みが消え、卵形ではなくなりました。人物の顔などがつぶれてしまっていても、これを使うと補正されます。

3. ご覧の補正は広角レンズでの撮影(ポートレート、集合写真、結婚写真、建築物等)には不可欠です。


元画像


DxO Optics Pro でシリンダー形歪象補正した画像

写真提供: Jean Luc Dubin

下の人物グループの画像では、幾何補正が必要なほどの直線が存在しませんが、画像の端に近い(基本的に球体であるべき)人物の頭部にストレッチングが若干発生しています。 ここでは球形歪象ボリューム補正を行うことで、より自然な仕上がりを得ることができました。


元画像



DxO Optics Pro で球形歪象補正した画像

写真提供: Jean Luc Dubin

レンズの設計は常に、光学的な歪みとボリューム歪像の補正のどちらかを採るかの兼ね合いです。(1)

4. ボリュームの均整と、幾何的な正確さとの理想的なバランスを簡単に見つける。

魚眼レンズを使って撮影された橋の画像では、強いディストーションにも関わらず、街灯柱や右の人物のプロポーションは維持されていることが分かります。 2枚目画像では幾何歪みは補正されていますが、フレーム端にある最前面の円柱がボリューム歪像によって不自然に太くなっています。 3 枚目の画像では、シリンダー形ボリューム歪像補正によって人物の均整が正しく取れています。


魚眼レンズによって撮影された元画像


DxO Optics Pro でディストーション補正した画像


DxO Optics Pro で球形ボリューム歪象とディストーション補正した画像

 

写真提供: Cyrille de La Chesnais


(1). レンズデザインにおいても、物理法則は曲げることができません。魚眼レンズでは、大きなディストーションがありますが、ボリューム歪象は限られています。またレクチリニアーレンズではディストーションは抑えられますが(しかし十分目視可能)、大きなボリューム歪象が見られます。

 



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