絞りと焦点距離のそれぞれの組み合わせについて、DxO のエンジニアは均等に照らされたドットチャートを 撮影することで、ヴィネット効果に関する個別のマップを作成します。

その上で、画像上の各ピクセルの位置ごとに光量低下現象のモデルを作成 します。エンジニアはピクセルごとに0から1の値を割り当て、 この値が JPEG 画像を 1 ピクセル単位で補正するために用いられます。

同じドットチャートを使い、元の RAW ファイルと最終の RGB 画像を使用して、ヴィネット値がカラーチャンネルごとにも計算されます。これらの値は、多様な照明条件で計測されます。分析されたレンズとカメラの組み合わせに応じて、ヴィネットマッピングデータには 100～500 枚のサンプル画像が必要になります。

取得されたキャリブレーションデータと分析情報は、対応するカメラとレンズの組み合わせに対応した 補正ファイルにコンパイルされます。これが、光学モジュールです。

総合的な補正.

DxO のヴィネット補正機能は、フレーム周辺部に対する 単なる輝度の復元よりもはるかに複雑な処理を行います。

実際には複数の要素が考慮されるのです。補正の結果、画像の周縁部が露出オーバーになりかねないケースでは露出レベルの補正も行います。

色被りのリスクも抑制します。光量低下部を明るくする際にノイズレベルを増幅することもありません。