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イノベーション、専門知、リーダーシップ:DxO Labs は創立 20 周年を迎えました!

DxO の興味深い物語は、コンシューマーイメージング業界の先駆者としての立場を確立した、一連の輝かしい技術革新によって彩られています。 20 年に及ぶその歴史から、数多くのハイライトをご紹介します!

1995

DxO の前身である Vision-IQ の誕生

DxO Labs の物語は、1995 年 1 月のパリにおいて、Vision-IQ の設立とともに始まりました。 このテクノロジースタートアップは、大規模なスイミングプールでの水難事故を防止するために、「コンピューターに監視業務を教える」ことを目指したものでした。 このコンピューターによる監視システム『ポセイドン』は、世界中の 300 以上のプールで採用されておいr、実際に 50 人以上の命を救ったとされています。

2003

Vision IQ から DxO Labs の発足まで

『ポセイドン』が使用する特殊な水中カメラは特殊なデュアル魚眼レンズを搭載しており、Vision-IQ は、複雑なレンズの欠陥を修正する技術を開発する必要がありました。 この技術開発の成功がきっかけとなり、私たちは、新興のデジタルフォトグラフィー市場にこれらの技術を提供する、新しい会社を設立することを決定しました。 こうして DO Labs ― Digital Optics(デジタル光学)の頭文字から命名され、まもなく DxO Labs に改名 ― が誕生したのです。

2004

ゲームチェンジャー「DxO Analyzer」

2003 年 12 月、私たちは DxO Analyzer を発表しました。これは、デジタルカメラの画像品質を評価するための、プロフェッショナル向けの革命的なツールでした。 リリースされるや否や、DxO Analyzer は大好評を博し、専門誌や独立研究機関を含め、写真業界全体から支持を集めました。 このテクノロジーが、後の DxOMark の誕生に繋がったのです。

2004

さらなる革命「DxO Optics Pro」

そこから数ヶ月後、私たちは最初のコンシューマー向け製品を出荷し、業界にさらなる革命をもたらしました。 DxO Optics Pro は、特定のレンズ/カメラの組み合わせごとに発生するレンズの欠陥を補正するために開発されたモジュールを提供する、業界初、唯一無二の写真編集ソフトウェアでした。 それはラボレベルの精度で色収差、ディストーション、ヴィネット、そしてシャープネスの損失さえも解決することができたのです。

2005

DxO はモバイルイメージングの波に乗って急成長

2000 年代初頭のスマートフォンの台頭によって、画像品質の専門家としての地位を確立していた私たちは、当然ながら、携帯電話メーカーの画質問題への取り組みを支援することになりました。 私たちは 100 件以上の特許を申請し、シリコンチップに移植された私たちの技術は、全世界中で 4 億台以上のスマートフォンの上で活用されることになりました。

2006

さらに、高級デジタルスコープの開発において Carl Zeiss と提携

世界的に有名な光学メーカーである Carl Zeiss 社は、ハイエンドのデジタルスコープを開発するパートナーとして、画像信号処理パイプラインの卓越した技術を持つ私たちを選定しました。 比類のない画質、鮮やかな色彩、完璧なコントラスト、シャープでノイズのないディテールを再現する、名高い DC4 デジタルスコープは、こうして誕生したのです。

2006

「DxO FilmPack」時を超えるフィルムの魔法へのオマージュ

DxO Labs は、この新たなデジタル写真の時代の子供です。しかし私たちは、我々自身の存在の基盤が、銀塩フィルム写真であるということを理解しています。 写真への情熱を抱く者として、私たちは常々、銀塩写真というものに対して、何かを返す必要があると感じていました。 そこから、銀塩写真の精神が今の時代、今後の時代に残していくための心からのオマージュとして、DxO FilmPack が誕生したのです。

2008

画像品質に特化したウェブサイト「DxOMark」のデビュー

DxO Analyzer を活用して、私たちは、あらゆるカメラとレンズの組み合わせの、独特の画像品質データポイントを蓄積した素晴らしい素晴らしいデータベースを構築してきました。それは、写真家の皆さんにとっても、非常に有用なリソースになりえるものでした。 そこで私たちは、そのデータを無料で公開することにしたのです! これが、今や世界的に広く知られているウェブサイト、DXOMARK の始まりでした。

2012

幾何学的な完璧さを実現「DxO ViewPoint」

私たちは、ボリューム歪像を修正するための世界初のアルゴリズムを搭載した DxO ViewPoint を発表しました。 ボリューム歪像、または「アナモルフォシス」とも呼ばれるこの現象は、広角レンズの周縁近くに配置された対象が歪んで見える現象です。 写真家たちはついに、被写体が引き伸ばされてしまう心配から解放されたのです!

2015

「DxO ONE カメラ」世界初にして唯一無二のカメラ

あなたのスマートフォンに、真の 1 インチセンサー、それもハイエンドの CMOS 裏面照射型 2000 万画素センサーが搭載されたら、という夢を見たことがありますか? それも、信じられないほどにシャープな 32mm f/1.8 レンズと共に? しかも、microSD カードにまで対応? それだけじゃない…? そう、私たちはその夢を実現したのです! それが、iPhone との接続用に設計された世界初のポケットサイズプロフェッショナルカメラ、DxO ONE でした。

2017

DxO が Google から Nik Collection を買収

Google が買収した Nik Collection スイートのプラグインは、写真家たちに広く愛されており、同社がそのサポートと開発の終了を告知した時、写真業界からは大きな落胆の声が上がりました。 しかし幸いなことに、これは真の終わりにはなりませんでした。この年の 10月、Google は Nik Collection の DxO への売却を発表し、こうして私たちにこのスイートに新しい息吹を吹き込む機会を得たのです。

2017

DxO Optics Pro が DxO PhotoLab に

DxO Optics PRO 12 年間にわたってトップクラスの RAW コンバーターとして進化し続け、デモザイキング、デノイジング、コントラスト、カラーマネジメントをマスターしました。 Nik Collection の誇るインテリジェントな U-Point™ テクノロジーを取り入れる 12 番目の新バージョンリリースに向けて、私たちは成熟期に達した DxO Optics Pro には、新しい名前がふさわしいと判断しました。その機能の全容と、そして何より精神性を反映した新しい名前が。 こうして、DxO PhotoLab が誕生したのです。

2021

AI 深層学習を取り入れた DeepPRIME による、デノイジング革命

長年にわたり、私たちの研究チームは、カメラとレンズの分析の一環として何百万もの RAW 画像を生成してきました。私たちはこのユニークなデータセットを使い、画像に特化した AI モデルを訓練しました。 DxO PhotoLab 4 で導入された、その結果は驚異的なものでした。DeepPRIME は ISO 感度 2 段分以上の改善効果を実現したのです!

2021

「DxO PureRAW」究極の画質をすべての人に

私たちは、Adobe Photoshop と Lightroom ユーザーに最高の技術のいくつかをもたらすために、DxO PureRAW をリリースしました。 Adobe ソフトウェアの処理の前に使用することで、この簡単に使用できるソフトウェアは、DxO を代表する 2 つのテクノロジー、DeepPRIME とレンズ欠陥補正を同時に適用することができます。 もはやレンズの欠陥や ISO 値の制限は過去のものとなりました。

2023

DxO が Nik Collection を基盤から再構築

2017 年に Google から Nik Collection を買収した時、私たちは大きな課題に直面しました。優れた Nik ソフトウェア開発チームは消滅しており、私たちの手元には、1990 年代から積み上げられてきた、ドキュメントすらない、何百万行ものソースコードだけが残されていたのです。 それを一から再開発するのには、6 年の時間が必要でした。しかし今、Nik Collection は、この先の 30 年の新たなるイノベーションに向けて準備が整っています。

2024

DxO PhotoLab が 5 年連続で TIPA アワードを受賞

この年、TIPA は DxO PhotoLab を Best Imaging Software Professional して表彰しました。通算 9 回目の快挙です。 私たちは他にも EISA から 6 つのアワードも受賞しています。 これらのアワードはすべて、熟練した業界の専門家の審議によって選定されるものです。 品質とコントロールを重視するエキスパートである彼らは、真剣なフォトグラファーたちが何を求めているのかを熟知しています!

2024

DxO PureRAW が、デノイジングの新たな業界標準を再定義

デモザイキングとデノイジングは、画像処理パイプラインの基盤要素であり、その品質が最終的な結果の優秀さを決定します。 だからこそ私たちは、これらのトピックに関する基礎研究に多大な投資を続けているのです。 DeepPrime XD2(XD = "eXtra Detail")の導入により、PureRAW 4 は業界標準を新たに再定義し、RAW ワークフローにおいて最高の品質を追求するための最初のステップとして必要不可欠なものとなりました。

20 周年を記念する、新たなモットー
「DxO:For the passionate photographer」 (情熱的なフォトグラファーのために)

DxO Labs 自体の設立は 2003 年 3 月ですが、実態としては、その母体となった Vision-IQ において、さらにその数年前から育成されていたプロジェクトから進化する形で成立してきたものです。 こうした経緯を踏まえ、私たちは最初のコンシューマー製品である DxO Optics Pro を発売した 2004 年 6 月を「年齢」計算の基点とすることに決めました(誕生過程の数年はカットしました。サバを読みたいわけではありません)。

20 周年を迎えるにあたり、改めて、この旅を支えてくれた大切な友人である、フォトグラファーの皆さんに感謝したいと思います。 私たちの新しいモットー、「DxO:情熱的な写真家のために」は、私たちのこれから先のロードマップにおける指針となるものです。 私たちは若く、俊敏で、チームには素晴らしいアイディアと才能ある人々が満ち溢れています。 私たちはこの次の 20 年も、あなたを驚かせ続けることをお約束します !

パリより、情熱を込めて。

DxOチーム 一同