DxO FilmPack 7: 時を越えるフィルム写真の魔法へのオマージュ

その発明から 200 年近くにわたり、写真とそれにまつわる画期的な化学プロセスは、わたしたちが世界を見る美学的視点を創り上げてきました。
しかし21世紀、デジタル写真の登場により、世界は再び変わりました。フィルムの美しいオーラは忘れ去られようとしていたのです。もう化学薬品のボトルを使うことも、暗室で画像が現れるのを待つ必要もなくなりましたた。フィルムの美学の真髄、そしてその文化史の大部分が、消滅の危機に瀕していたのです。
もちろん、DxO Labs もまた、この新たなデジタル写真の時代の子供です。しかしわたしたちは、自身の存在の基盤に銀塩フィルム写真があることを理解しています。
わたしたちは、情熱的なフォトグラファーとして、その大いなる基盤に対して、何かを返さなければ、という強い必要性を感じました。そのためにわたしたちは、アナログ写真制作へのオマージュである DxO FilmPack を開発することにしたのです。フィルム写真の「精神」が二度と衰えることのないように。
そしてもう一方で、わたしたちは科学者として、それを完璧なものにしなければなりませんでした。わたしたちは、培ったすべての専門知見を活かし、デジタルエミュレーションがあらゆる面においてオリジナルのフィルムに忠実であるよう、万全を期したのです。


1/ わたしたちは Agfa Scala、Kodak Ektar、富士フイルム Astia など、まさに永遠に消え去る寸前にあったクラシックフィルムの最後の数本を確保するためのクエストを開始しました。
2/ そしてわたしたちは、それらフィルムの最後のロールを使い、さまざまなシーンで、あらゆる絞り値や焦点距離で撮影しました。
3/ わたしたちは理想を達成するために、最適なパートナーとも手を結びました: アンリ・カルティエ=ブレッソンとロバート・キャパが現像とプリントを行っていたパリの暗室で知られる Picto と、1961 年からフィルムの現像とプリント技術のパイオニアであったニューヨークの Duggal です。
4/ さらにわたしたちは、美術館などで用いられる最先端のフォトスキャナを使い、それらのプリントをデジタル化しました。
5/ 最後に、わたしたちはグレイン、コントラスト、カラーなど、フィルムのレンダリングのあらゆる要素をモデル化するために、数学の専門的知識をフル活用しました。


こうして DxO FilmPack が誕生したのです! そのフィルムのレンダリング精度は極めて優秀で、世界有数の著名写真家であるセバスティアン・サルガド氏はデジタルへの移行の際に、愛用していた Kodak Tri-X 400 のレンダリングの再現に同製品を採用したほどです。
わたしたちと、クラシックな写真との愛の物語は今なお続いています。最近のバージョンでは、タイムマシンというモードも導入されました。このモードでは、フィルム写真の歴史に触れ、歴史上の象徴的な作品を深く探求し、それらの写真を撮影するために使用されたフィルムを学びながら、その進化を辿っていくことができます。
そして今日、より多くのツール、より多くのフィルム、そしてより豊かになったタイムマシンなどが詰め込まれた DxO FilmPack 7 をお届けできることを、わたしたちは大変誇りに思っています。これは、フィルムで撮影することを愛好してきた写真家や、この過去から色褪せぬまま受け継がれてきた美学を改めて発見したいと願う者たちにとって一つの道標となるでしょう。そしてこれは、デジタル時代において、写真という視覚的な遺産の真価を引き出し、フィルムの精神を蘇らせるチャンスでもあるのです。
今回わたしたちは、クラシックな写真へのさらなるオマージュとして、そして FilmPack 7 の発売を記念して、モノクロフィルムの写真家 Gary Zuercher 氏による、誰もが愛する魔法の街🙂の「橋」をテーマにした写真展「The Glow of Paris (パリの輝き)」をサポートしています。さらに、彼の美しいフォトブックを 100 冊用意しており、ご購入いただいた方に抽選でプレゼントいたします。


30 日間の試用版を今すぐダウンロードしてお楽しみください!


DxO チーム一同

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