リニア DNG ファイル:
究極の画質への道
- カメラ: Canon EOS R5
- レンズ: 11 - 24mm f/2.8
- パラメータ: ISO 640 - 1/200 - f/14 - 11mm
- DxO PureRAW - PhotoLab
RAW 写真ワークフローへのメリットをご覧ください
ここでは、PureRAW 3 が生成するリニア DNG ファイルについて詳しく学ぶことができます。普段お使いの写真編集ソフトウェアで、これらの特殊な RAW ファイルがどのように機能するのか、そして画像の品質をどのように向上できるのかを解説します。
RAW — プラスα
DxO PureRAW 3 は、その画期的なワークフローの一環として、カメラで撮影された通常の RAW 画像を前処理し、リニア DNG ファイルに変換します。このファイルは通常の RAW と同様に編集できますが、いくつかの大きな利点があります。リニア DNG は「RAW+α」のようなものだと考えてもよいでしょう。
リニア DNG は、RAW 画像の撮影と編集の優れた点をすべて備えたファイル形式であり、DxO PureRAW はこの形式を活用することによって、カメラと一般的なソフトウェアの組み合わせでは提供できない優れた品質を実現します。
RAW とは何か?
リニア DNG の利点をしっかり理解するには、通常の RAW ファイルがどのように動作するかを知ることが重要です。
すでに RAW で撮影されている方はご存知だと思いますが、ファイルとは、文字通りカメラのセンサーから出力された未処理の画像データです。RAW ファイルはカメラの機種ごとに異なり、JPEG や TIFF などの一般的な形式に加工・変換しないと、コンピュータの画面など通常のデバイスで表示することはできません。カメラの液晶画面やモニター上のファイルブラウザで RAW ファイルをプレビューできたとしても、それは処理済みの画像です。
では、メリットはどこにあるのでしょうか。それは RAW ファイル編集の可能性にあります。カメラの外で画像を処理することで、より高い画質が得られるだけでなく、よりクリエイティブな表現を可能にします。
RAW の編集自由度が高い理由
データを記録する方法の違いにより、RAW ファイルでは JPEG よりも自由度の高い調整が可能です。たとえば RAW 変換では、画像全体の露出を一定量明るく、または暗くしたり、ディテールを失わずにハイライトやシャドウなど特定の階調を補正したりできます。
ホワイトバランスも編集可能なため、撮影時の設定が間違っていた場合でも、ニュートラルでリアルな色味に仕上げることができます。こういった調整を、JPEG ファイルで同程度に行うことはできません。
それは、RAW から JPEG に変換すると、データの一部がロックされ、編集自由度が制限されるためです。具体的にはデモザイキングとノイズ除去と呼ばれる処理であり、以下で詳しく説明します。
今のところ重要なのは、RAW データに対してデモザイキングとノイズ除去が行われると、データの柔軟性が失われ、編集可能な要素が減るという点を理解することです。
したがって、画像のすべてを可能な限りコントロールしたいのであれば、RAW で撮影・編集して JPEG に変換するのは理にかなっています。では、リニア DNG は何が違うのでしょうか?
- カメラ: Sony A7RM4
- レンズ: 24 - 105mm f/4
- パラメータ: ISO 800 - 1/400 - f/11 - 64mm
- DxO PureRAW - PhotoLab
元の写真 (左) は、空のディテールを示しています。 RAW ファイルの露出を 1 ストップだけ減らしても (中央) 、ディテールは保持されます。一方、JPEG (右) のコントラストを同じ量だけ下げると、空と雪のディテールは失われ、他の部分も白飛びしてしまいます。
DxO PureRAW 3 のリニア DNG が、通常の RAW 形式よりも優れている点
前述のとおり、RAW 変換の肝となるのはデモザイキングとノイズ除去なのですが、これらの処理は自動で行われるため見過ごされがちです。
デモザイキングは、生のセンサーデータとその赤、緑、青のピクセル値を、画面上で自然でリアルな色として認識できるように解釈するプロセスです。ノイズ除去は、露光中にカメラ内部の干渉や熱によって生じた不正確なピクセルを除去するプロセスであり、高 ISO 感度で撮影された写真ではノイズが増幅される場合があります。
この 2 つのプロセスの組み合わせにより、技術的に可能な最高画質の画像が生成されます。これは、露出や色などのクリエイティブな変更要素とは別のものです。
デモザイキングとノイズ除去は、RAW 変換時に他の編集を行う前に完了する必要があります。ここで多くのフォトグラファーが驚くのは、これらのプロセスの品質が標準化されておらず、ソフトウェアによって結果が大きく異なるという点です。
リニア DNG の既存ワークフローへの組み込み
- カメラ: NIKON D850
- レンズ: 24-70mm f/2.8
- パラメータ: ISO 2500 - 1/80s - f/2.8 - 70mm
- DxO PureRAW
DxO PureRAW は、ISO 2500 の RAW ファイルをまるで ISO 1000 で撮影したかのように見せるだけでなく、よりシャープでディテールの保たれた画像を生成します。処理済みの画像は、Adobe Lightroom Classic® カタログに自動的に表示され、既存の編集内容もすべて反映されます。
そして何よりも優れているのは、Linear DNG は、既存のワークフローにまったく干渉せずに組み込めるという点です。DNG (Digital Negative) は RAW ファイルのオープンフォーマットであり、リニア DNG もその柔軟性を継承しています。DxO PureRAW 3 の処理によって強化された RAW ファイルは、あらゆる RAW 編集ソフトウェアにも読み込み可能なため、既存のワークフローを変える必要は一切ありません。
さらに、Adobe Lightroom® を使用している場合、RAW ファイルをメニューから強化されたリニア DNG に直接処理し、以前の編集内容を残したままライブラリに戻すことができます。
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DxO PureRAW 3 の無料体験版をご利用いただけます。また、RAW サンプルファイルもご用意しています。