DxO PhotoLab

DxO ClearView を使って画像上の白いもやを除去する

Gilles Theophile氏とのコラボレーション

撮影した画像上にかかる白いもやは、多くのフォトグラファーを悩ます自然現象です。特に風景写真など、一般的に屋外で撮影する場合に多く発生します。

この厄介な白いもやに対してDxO OpticsPro 10はDxO ClearViewを導入しました。これを使うと、白いもやによる影響を和らげたり、完全に除去することが可能で、画像のディテールや色に対して驚異的な改善をもたらします。

このチュートリアルを利用するには以下のものが必要です。

  • DxO OpticsPro 10
  • RAW画像を奨励

DxO ClearViewで補正する前と補正後の画像。白いもやだけでなく、画像上の霧や水蒸気なども除去できます。

1- 画像にかかる白いもや

画像にかかる白いもやとは

画像にかかる白いもやは、一般的に大気中の霧が原因ですが、暑い日に発生する水蒸気、大気汚染、また、これらが合わさって発生する場合もあります。この現象は、時間が経てば消えるものではなく、天気の良い日でも遠くの被写体にかかると風景写真のディテールを損ねてしまいます。撮影された画像は、ブラックポイントが非常に少なく、コントラスト、ディテール、そして色調にも影響があります。

白いもやが強くかかった例:左が元画像、右がDxO ClearViewで補正した画像(ズーム率:75%)

白いもやを除去するには

とても厚いもやを完全に除去することは非常に難しいし、場合によっては不可能です。これを補正するために多くのツールがあります。例えば、もや除去フィルターや、偏光フィルターですが、補正効果は非常に限られています。

数年前から、画像編集ソフトウェアの補正ツールとして、マイクロコントラストや特殊なプラグインが導入されていますが、どれも理想的なツールとはいえません。

DxO ClearViewは、他のソフトウェアとは全く違うアプローチをとっている補正ツールで、RAW画像の補正ワークフローに完全に組み込まれています。

2- DxO ClearViewの紹介

機能の紹介

DxO OpticsPro 10 Elite版で利用できるDxO ClearViewは、画像にかかる白いもやを除去することを目的に開発された補正ツールです。画像を部分毎に解析し、白いもやが原因で減少したブラックポイントを付加することが目的です。

これにより、DxO ClearViewは、コントラスト、ディテール、色調を改善します。

〔DxO ClearView〕サブパレットは、〔主要ツール〕パレットと〔ライト〕パレットの両方に入っています。

使い方

DxO OpticsProを起動した状態では、DxO ClearViewは選択されていませんので、〔主要ツール〕パレット内にあるDxO ClearViewのタイトルの左にあるボタンをクリックします。

強さ〕スライダの値は、デフォルトでは〔50〕に設定してあります。スライダを左右に移動して補正の度合いを調整できます。デフォルトの値に戻るには、スライダの上でダブルクリックしてください。

メモ

DxO ClearViewは、RAW、TIFF、JPEGどの画像形式にも対応していますが、最良の結果を得るためにはRAW画像を使うことをお勧めします。

1/ 補正後の画像:DxO ClearView補正なし 2/ 同画像:手動でスライダ値を〔25〕に設定した画像 3/ 同画像:DxO ClearViewの自動モードで補正した画像(スライダ値:〔50〕) 4/ 同画像:より強い手動補正をした画像(スライダ値:〔75〕)

3- DxO ClearViewを使ったワークフロー

DxO ClearView は、どういう画像に有効か

DxO OpticsPro内で画像を開くと、まずデフォルトの〔DxO標準〕プリセットが適用され、以下の補正項目が実行されます。

  • トーン補正(DxO Smart Lighting)
  • ノイズ除去
  • 彩度過多補正

撮影に使用したカメラとレンズの組み合わせに対応するDxO光学モジュールがある場合は、光学的欠陥も同時に補正され、レンズブラーの最適化も実行されます。

DxO ClearViewは、以上の補正が適用された後に使うことになります。自動モードと手動モードの2種類があります。

デフォルトの〔DxO標準〕プリセットで補正された画像

同画像:DxO ClearViewのスライダ値を、やや弱い〔20〕に設定し、〔マイクロコントラスト〕と〔自然な彩度〕を強調した画像

DxO ClearView を使う際の注意事項

DxO ClearViewの補正は非常に強いため、画像内のシャープネス、コントラスト、彩度に悪影響が出る場合があります。ほとんどの場合〔強さ〕スライダを使って手動で再調整することで解決できますが、

DxO ClearViewを適用した後に、以下の補正ツールを使うことをお勧めします。

  • 〔コントラスト〕と〔マイクロコントラスト〕
  • 〔自然な彩度〕と〔彩度〕

メモ

DxO ClearViewは、白いもやの影響でぼやけてしまった画像の補正以外にも、風景写真や屋外写真の全体のコントラストを効果的に上げるのに使うことが出来ます。

遠くの被写体に対するDxO ClearViewの、シャープネス、コントラスト、彩度への影響例:ズーム率 100% の画像との比較

DxO ClearViewの補正は、画像内の他の要素にも影響を与えることがあります。

  • デジタルノイズの発生し、均一の部分や青空がざらざらになります。これは〔ノイズ除去〕パレットを使って補正できます。
  • センサー上に付着した埃が目障りになるほど強調された場合、〔ダスト除去〕ツールで補正できます(〔ディテール〕パレット)。

メモ

DxO ClearViewのテクノロジーに関する詳しいことは、このページを参照してください。

写真提供: Jean-François Vibert, Gilles Theophile, Anna Theophile